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明治時代最後の文人画家といわれる、「田能村直入(たのむら ちょくにゅう)」をご存知でしょうか。京都府画学校(のちの京都市立芸術大学)の初代摂理(校長先生)で、画学校設立はもとより、京都博覧会の開催、京都画壇の立役者でもあり、退職後も私塾南宗画学校、日本南画協会を設立運営するなど、絵画の振興・後継者育成にも大変努力された巨匠。今年は、画学校開校130年目の記念すべき年でもあります。
(画像は、「花鳥図」1847年:滋賀県立近代美術館所蔵)
彼が晩年をすごした邸宅跡が、左京区の若王子の疎水べりにあります。その敷地内には立派な『蔵』が現存し、当時の良い状態のまま保全されています。日本の伝統的な土蔵は、美術作品を展示、展覧会をするにはもってこいの場所。この度、所有者のご好意もあって、ここを限定的にお借りすることが出来ました。私が参画している京都ブランドプロデュース研究会DIKで、この春にここで「スモールミュージアム」を開こうと計画しました。
内容は未だ企画中ですが、昨年出版の本『京の着眼力』に登場いただいた、京都のトップランナーたちの作品を主に展示できれば、と考えています。京都の芸術・デザイン、建築や工芸の振興に少しでもお役に立てれば幸いです。
============ ( 3月1日 追記 ) ==============
その後の建物の調査の結果、すぐ近くを通る、京都市水道局の下水土管が破損していることが判りました。下水管からの漏水は周囲の土壌を大きく蝕み、蔵全体の地盤が沈下していました。
どうやら、地中の土管結合部分に問題があるようで、しかも相当な年月放置されているよう。専門家・業者が見れば一目見てすぐに判る問題であるにもかかわらず、修復もせず手つかずのままほったらかしになっていました。面倒を嫌った行政担当者が黙認、土地所有者へ隠していたのでしょうか。
残念ながら、今年の春のオープンは難しくなってきました。京都市の対応次第では、事業が大きく先送りになるかもしれません。
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